2016年12月30日

載せなかったブログ

これは今年の6月に書いたブログなんですが、載せるか迷って結局下書き保存のままずっと眠っていた文章です。
アクロバットのことを書いたものですが、これを載せたら本当にやめるんだな、と思い載せれませんでした。
良かったです。結局今も練習しています。やめれません。続けていきます。
来年、もっと上手くなってやる。
以下、載せなかった文章そのままです。
やっぱり僕は頑張ります!
だからこのブログは嘘です(笑)

『アクロへの思い』

大変遅くなりましたが、ちょうど1週間前に劇団バッコスの祭第29回公演『スパルタクスの乱開発』、無事に終演いたしました。
ご来場いただきました皆様、本当に有難うございました。

次回で解散することを発表しました劇団バッコスの祭。

さて、その前に自分のケジメとしていたことがあります。
これまで舞台上で様々な殺陣、アクロバットをしきましたが、今回の公演で舞台上でのアクロバットは最後にすると決めておりました(殺陣は続けていきます)。
まだまだ新しい技もやりたいし、高く飛ぶ自信もあります。しかしながら自分は舞台役者です。1番怖いのが怪我です。歳を重ねるにつれ、いつもその恐怖がありました。もしこの技で怪我をしたら、自分の役はどうするのだろう。代役の効かない役をやる度にそんな不安がありました。
この頃公演の度に身体のキツさ、痛みが増し、いずれ大怪我をしてしまうんではないかと。その前に、本当に危ないアクロバットは引退しようと、そんな 次第でございます。

初めてバク転をしようとしたのが、実はバッコスの第2回公演のとき。義賊の役をやっていまして、警察から逃げるシーンでバク転をしたらかっこいいんじゃないかな、と(笑)
当時19歳の俺!
驚かせてやろうと、座組のメンバーには内緒で大学のキャンパスの芝生で密かに練習を開始しました。
俺ならすぐ出来るようになるだろうと簡単な気持ちでいたのですが、後ろに跳ぶのが怖くて全く出来ない。
思い切って跳んでも頭を地面に叩きつけてしまう。サッカー部の後輩に補助に入ってもらい、原付きのヘルメットを被り、何日も何日も練習して、結局出来るようになりませんでした。
19歳、初めてのアクロバット挑戦は見事に挫折して終わりました。

それから数年後、いよいよ大学卒業。就職せずに役者の道を選んだ自分は、何か人にはない武器を持たなければとずっと思っていました。
たどり着いたのがやはりアクション。
自分が他の役者より抜きん出てるのは、やはり運動能力しかない。
バク転?今からでもやってやる。
凄い殺陣を見せてやる。
世界一周して帰ってきて、スタントチームの門を叩いたのが24になる夏。
それから数年間、本当にアクションに没頭しました。
20歳過ぎてから修得するのは難しいと言われているアクロバットにチャレンジ。まじで前転から始めたんです。
しかし直ぐにバク転が出来るようになり、もっともっといろんな技が出来るようになりたいと、夢中でした。
これを言うと多くの演出家や役者仲間、はたまたお客さんに怒られそうですが、今思えば20代後半はアクションが実は演技より楽しくて、力を入れてました。
だって(笑)、演技は自分の上達がよくわからないが、アクションは日々自分の成長がわかる。演技の上手い下手ってよくわからないよ、好み?魅力って何?とか思ったりもするけれど、アクションはそれが出来るか出来ないかの、非常にシンプルな勝負。
舞台役者として本末転倒ではありすが、アクションしているときの自分が1番輝いていたように思います。

努力を見せるのはダサい。それをモットーに、稽古場ではいかにも初めから出来る技かのように見せたくて(笑)
今なら胸を張って言えます。自分と闘いながらとてつもない月日、時間を練習に費やしました。
才能がない分、兎に角努力しました。

僕がこれまでに立ってきた様々な劇場の中で1番好きなのが東池袋のあうるすぽっとでした。そこでやる最後の技は、すぐに決めました。
いわゆるロン宙と呼ばれる技です。
ロンダートからの後方宙返りは、僕が修得してきた技の中でも、中レベルですが、1番大好きで、1番得意で、何千回も練習してきた技でした。
体操やスタントの方からすれば基礎みたいな技ですが、シンプルで見栄え良く、何より気持ち良く、僕は1番好きでした。

まだまだお見せしてない技がたくさんありますが、ここでひとつのけじめとさせていただきました。

あうるすぽっとで1番好きな技を全ステージ決めることができて、幸せでした。
9年間の集大成。千秋楽はクールに決めるつもりでしたが、技を決めた瞬間思わず吠えてしまいました。我ながら小物感満載でした(笑)

今まで自分の無茶なテイクオフ、着地、空中での動きを支えてくれた足首、膝、手首、全身のバネ、筋肉、有難う。

役者をやっている以上、一般のお客さん、はたまた同業者の方に、
「あれくらいなら自分にもできそう」
そう思われたらおしまいだと、感動など生まれないと思ってやってきました。
僕よりも上の人はたくさんいるけれど、自分に出来る限りのスピード、力強さ、高さを常に求めてアクションと向き合っていました。

この場を借りてお礼を言いたいのが、沢山のことを教えてくれたアクションチームの皆様そして、特に一緒に時間を割いて練習してくれたきむさん、佳子、本当に有難うございました。
川越と坂戸の体育館も有難う。
これからも多分練習は続けます。

舞台でのアクロバットは本当にいろんなことをケアしないと出来ない。
床の硬さ、照明の光、舞台セット、周りの役者。プレッシャー、恐怖。過去全ての舞台、その全てを超えて沢山のお客さんの前で技を決める喜びは、計り知れないものでした。

最後の6ステージ、あの広い劇場で宙を舞っていた瞬間は、本当に気持ち良かったです。
誰もいない、まるで宇宙にいるような、俺だけの時間。

少し大げさになってしまいました。
これからも、殺陣はより高いレベルを目指して頑張ります。

本当に有難うございました!!!
posted by niwa at 22:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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